キャッチボールに『声』は必要?
- jsc ozai
- 2020年10月11日
- 読了時間: 3分
ソフトボールを楽しむために最も重要な練習を「キャッチボール」と位置付けて、選手たちに伝えています。
これは、試合でもレクレーションでも一緒。
言い換えると、キャッチボールの技術力は競技のレベルに比例するということ。
ただ、キャッチボールの重要性は、大在ジュニアだけでなく、どのチームも同じ考えで捉えています。
もっと言うと、ソフトボールを指導するすべての人がこの重要性を理解し、「どうすればキャッチボールが上達するだろうか?」と必至に考え、工夫していることを、まずは選手のみんなに知ってもらいたいと考えています。
その中で、キャッチボールが上達するための方法として、『声』を出さずにキャッチボールすることで、集中して技術向上を図ることを多くのチームが採用しています。
インターネットでも、著名人や経験者が、この方法を推奨していますね。
それなのに、
なぜ大在ジュニアでは、キャッチボールの時ほど大きな声を出して練習するのでしょうか?
これを選手のみんなと共有したいと思っています。
大在ジュニアの選手たちがソフトボールを競技として活動する上で、目標を「試合に勝つこと」に設定しています。
これは目的と異なりますが、成長の手段として目標設定は必要と考えています。
勝つためには、
「得点すること」と「失点しないこと」が必要になります。
このうち、「失点しない」ためにはキャッチボールの上達が必須です。
私も、彼女たちと一緒にキャッチボールが上達するための方法を考えています。
その方法のテーマは『効率』です。
まずは、彼女たちに試合でキャッチボールを実践する場面を想定させます。
このイマジネーションができないと、なかなか前に進まない・・・
でも根気強く!
①投手の投球からプレーはスタート
②捕手が捕球、または打者が打つ
③ゴロなら野手が捕球して1塁に送球、フライなら野手が捕球、長打なら外野手が打球を追いかけてカットマンに送球して・・・。
④フォースプレー、タッチプレー
⑤プレーの終了時にアウトかセーフか決まって。
それを繰り返して、失点するのかしないのか、という結果が出る。
これがワンプレー。これを試合終了まで繰り返すのがソフトボール。
この時、①以外のプレーで発生するのが『声』なんです。
②「ここに来い!」「ナイスボール!」、「ショート!」「センター!」
③「オーライ!」「任せて!」「任せたよ!」、「ここに来い!」「慌てるな!」「落ち着いて!」「もっと急いで!」、「ランナー回ったよ!」「バックホーム!」
④「ナイスボール!」「アウト!」「次のランナーが行ったよ!」
⑤「オッケー、ナイスプレー!」「惜しい惜しい、次はアウトにするよ!」「すぐに切り替えて!」「次もアウトにするよ!」
イマジネーションは大丈夫?
頑張って、プレーを想像してくださいね!
ここで出てくる『声』が、『目標達成(勝利)に賭ける想い』だと思います。
私は、試合を決める場面で、咄嗟にこの『声』が出せる準備をさせたいと考えています。
想いが込もった『声』は伝搬します。
そしてその想いは『声』に迫力を与えます。
さらにその『声』は、ひとを動かします。
だから、一番大事な練習であるキャッチボールで想いを込めた『声』を出させる工夫をします。
これが『効率』です。
過去にもこの『声』でチームをけん引してくれた先輩がたくさんいます。
チームを元気づける声、チームをひとつにする声、チームに勇気を与える声、試合を勝たせる声、そしてチームを強くする声、すべての声に『想い』が込められていました。




それを彼女たちみんなが実践できるチームが理想です。
どうか、そんな選手になって欲しいと願いながら、明日も元気なキャッチボールをやりたいと思います!
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