6年生の悩み
- jsc ozai
- 2020年11月1日
- 読了時間: 2分
自分の意思や考えを他人に伝えることはできるけど、それを相手に理解させ、行動させることは、とても困難。
大人の社会でもよくあるはなし。
まして子供たちを指導していると、いつもその思いに悩みます。
昨日、6年生の3人娘が「監督、ちょっといいですか?」と、神妙な面持ちで近づいてきました。
いつもは相談があると「ねぇねぇ監督」、と半笑いで近づいてくるのに、珍しくまじめな話かな?
するとネネが切り出しました。
「先日、平日練習で個人アップをしたけど、下級生がアップの順番がわからないといって、個人できちんとアップができませんでした。
ずっと一緒にやっていて、ちゃんと教えているのに・・・。
どうすれば、下級生がアップをひとりでもできるようにすることができますか?」
そこで、私は6年生のマナに逆質問。
「それでは、君たちはひとりでアップがきちんとできる?」
マナは、
「もちろん!!!」
「でも、途中からは順番は決まっていないし・・・」
私は、
「6年生がアップをきちんとできるのは、アップの順番を覚えているからではなくて、一つひとつのアップの意味(どの部位を刺激しているのか)とか重要性(全力で動ける準備やケガをしないため)を理解しているからじゃない?
だから、順番が変わっても、ここはまだ刺激していないから、あのメニューをしないと、という具合にすべてのメニューを忘れずにできているんじゃないの?」
ということは、
「下級生にも、順番を覚えさせるのが大事ではなく、まずは体のすべての部位を使ったアップをするために、このメニューはどうすればその部位が刺激できるよ、という説明が必要になるね。キャッチボールやバッティングもいっしょ・・・」
こう説明しながら、この辺から自問自答になってきました。
確かにごもっとも!
『じゃあ、私自身もそんな指導をしているのか?』
改めて、これからの指導を見直すことができました。
こんな悩みを抱き出した6年生の成長のおかげです。
今日も練習。
アップの様子がたのしみです!
Comments